2018年3月、西成区の「都市景観資源」25ヶ所が選定されたとのこと。
大阪市では市内の「都市景観資源」を順次指定しています。今回選定されたのが西成区内の25ヶ所。

西成区都市景観資源一覧(西成区広報紙「にしなり我が町」2018年5月号より)
一部について、当方で写真を撮っていたものを紹介します。
数字は都市景観資源としての番号。
(2)天下茶屋公園
西成区岸里東1丁目16。
薬屋是斎屋の屋敷跡だということ。明治天皇がこの地を訪れたことを示す碑も立てられています。また現在の阿倍野区松崎町で発掘された阿部寺の塔刹柱(とうさつちゅう)礎石が移設されています。

天下茶屋公園のミヤギノハギ。ハギは西成区の花に指定されています。


(4)天下茶屋跡
西成区岸里東2丁目。
紀州街道沿いのこの地にあった屋敷で、豊臣秀吉がお茶を飲んで休憩した故事から、天下茶屋の地名がつきました。大阪大空襲で屋敷は焼失しまし、旧敷地の大半はマンションなどとして転用されましたが、焼け残った一角を史跡として保存しています。

史跡 天下茶屋跡

(5)南海電鉄高野線(西成区)
西成区を走る南海高野線。現在の列車運行上は岸里玉出から難波に乗り入れていますが、岸里玉出から西成区域を北西に走る区間、通称汐見橋線が本来の高野線ということ。

南海高野線、特急こうやと通勤型車両。天下茶屋駅

汐見橋線西天下茶屋駅 駅舎(西成区橘3丁目)

汐見橋線岸里玉出~西天下茶屋間(西成区千本中1丁目)。国道26号をまたぐ鉄橋上で。
(12)生根神社
西成区玉出西2-1-10。
玉出の生根神社。玉出の集落は住吉から移住した人が開拓したとされていますが、生根神社はその際に、住吉の生根神社から分かれたといわれています。旧勝間村(玉出・岸里・千本地域)の氏神となっています。
「だいがく祭」で知られます。

生根神社の夏祭り「だいがく祭」


(14)津守下水処理場
西成区津守2-7-13。
大阪市では初めての下水処理場として、1940年に開設されました。現在は津守処理区(中央区の大半・浪速区全域・西区東部・北区中之島地域・天王寺区の一部・阿倍野区の一部・西成区北部)からの雨水や生活排水を処理しています。
シンボルフラワーをツツジとし、シーズンには一般公開をおこなっています。

津守下水処理場(ツツジ一般公開時に撮影)

(15)津守神社
西成区津守3丁目。
16世紀の津守新田開発の際に誘致され、旧津守村(北津守・津守・南津守地域)の氏神となっています。

津守神社
(18)梅谷歯科医院
西成区天下茶屋3-16-16。
1920年代に建てられたとされている洋館風の建築は、国の登録有形文化財に指定されています。

梅谷歯科医院

(20)元十三間川鉄橋
西成区北津守1丁目~浪速区浪速西1丁目。
南海汐見橋線、かつての十三間川(十三間堀川)に架かっていた鉄橋です。川は埋め立てられましたが鉄橋はそのまま使われています。

南海汐見橋線の鉄橋。手前側が浪速区、奥が西成区。

(22)阪堺線(西成区)
西成区東部を南北に縦断する阪堺電気軌道阪堺線。

北天下茶屋駅上りホーム。下り列車が出発したところです。ホームにネコがいました。

聖天坂駅付近


(23)南津守さくら公園
西成区南津守1丁目2-36。
セレッソ大阪のユースチームやレディースチームの練習場として使われるグラウンドと、児童公園部分からなる公園。周回の桜並木はシーズンになるときれいです。

南津守さくら公園

(24)西成区の渡船場の景観、(25)千本松大橋と千本松渡船場
西成区、大正区(木津川)。
木津川を渡る、上流から落合上、落合下、千本松の3ヶ所の渡船場。対岸の大正区とを結びます。千本松渡船場に並行して、「めがね橋」とも呼ばれる千本松大橋が架けられています。

渡船「はるかぜ」

千本松大橋

