大阪地下鉄千日前線野田阪神駅。
千日前線はこの駅が終点です。相対式ホームですが、普段は東側のホームのみに列車が入り、そのまま折り返して南巽行きとなります。
西側のホームは、折り返し回送になる列車の降車用ホームとして、1日数本が停車するのみとなっているそうです。
西側のホームの案内標は、大阪市交通局で1980年代まで使われていた独特のフォント、通称「ヒゲ文字」となっています。
東側のホームに折り返し南巽行きが来ました。
千日前線は全駅がホームドア対応です。
千日前線のホームドアは2014年度に設置完了しました。当時の市長は橋下徹ですが、それ以前の関・平松市政からの継続事業です。
2001年に国で交通バリアフリー法が施行され、既設路線へのホームドア増設が努力義務となりました。大阪市では研究・検討を重ねた結果、「利用者の多い御堂筋線での設置を優先したいが、まずは千日前線で試行して技術的課題を見極めてから御堂筋線に取りかかり、将来的には全路線に広げる」とする方針を、2007年秋に当時の関淳一市長のもとで決めました。
そして2007年末からの平松邦夫市長のもとでは、2014年度完成に向けて千日前線のホームドア事業を具体化させると同時に、御堂筋線についても2009年、「乗降客や保有車両数が多いこと・ホーム幅が狭い場所があるなどの制約で難工事が予想されるもと、2019年までの10年計画でホーム・車両の両方に準備工事を進め、ホームドア設置を完了させる」という方針を決めました。
しかし2011年末に市長が橋下徹に交代しました。千日前線については前市政からの継続事業として予定通り2014年度に完成したものの、その後維新市政ではホームドア設置ペースが落ちました。
前市政での「御堂筋線全駅設置計画」は、維新市政の2013年の時点で事実上撤回され、2019年はすでに終わったにもかかわらず御堂筋線ではホームドア設置は2駅にとどまっています。また他路線でも、数駅程度に付けた・付ける計画が出ているに過ぎません。
