南海汐見橋線:川がないのに鉄橋?

琴江橋歩道橋上から

南海汐見橋線にある鉄橋です。木津川~芦原橋間、浪速区(鉄橋の一部は西成区)にあります。

南海汐見橋線の謎の鉄橋(浪速区、2017年8月)

すぐそばには琴江橋歩道橋がありました。歩道橋の上に登って撮影してみます。

南海汐見橋線の鉄橋(浪速区、2017年8月)

もう一つ、歩道橋の上から角度を変えて。

琴江橋歩道橋上から

鉄橋です。しかし下に川は流れていません。

もちろん、必要もないのにシャレで鉄橋を作ることなど、普通は考えにくいことです。

古い地図にあたってみました。1925年の地図「実地等測大阪市街図」です。この年の4月1日、大阪市の第二次市域拡張がおこなわれ、西成郡・東成郡全域が大阪市に編入され、また従来の市域でも区の分離・再編成がおこなわれました。

この地図に関連する内容だと、南区から旧難波村・木津村・今宮村・西浜町の区域を分離させて浪速区を設置し、今宮町(1896年に今宮村と木津村のそれぞれ北部のみが大阪市に編入され、残った今宮村南部と木津村南部が合併して新たな今宮村になり、のち町制施行で今宮町)と津守村など4か町村の区域で西成区が新設されました。

鉄橋の場所 1925年の地図

青い丸印で囲ったのが、この鉄橋の場所です。鉄橋の下には十三間堀川が流れています。この場所より南側では、今は阪神高速道路堺線とその側道になっています。鉄橋のすぐそばの川跡に建てられた市営住宅を挟み、北側の川跡は遊歩道になっています。

十三間堀川は1970年に埋め立てられました。

この鉄橋のそばにある歩道橋の名前は「琴江橋歩道橋」となっていますが、この場所のすぐ北側に琴江橋という橋が架かっていたようです。