大阪市営下寺住宅(軍艦アパート)

下寺住宅

2006年に取り壊された大阪市営下寺住宅。通称「軍艦アパート」。

写真は2006年2月の撮影です。

下寺住宅

現在の大阪市浪速区下寺に、1930年に建設されました。

同時期に近隣に建設された北日東住宅・南日東住宅(2000年代初頭に解体済み)とともに、水洗トイレやダストシュートなど当時の最先端の設備を備えた、当時としては珍しい鉄筋コンクリート造りの市営住宅でした。

新築当時の家賃は月6円90銭~10円10銭だったそうです。勤労者世帯の実収入平均が月86円(1931年)だった時代、豪華設備の割には当時の新聞にも「べらぼうなやすさ」(大阪毎日新聞1930年11月28日)と紹介されるなど、庶民にも手が届きそうな家賃設定でした。

風呂こそなかったものの、4畳半・3畳の居間に台所・トイレの、今で言う2Kタイプの住宅でした。子どもが増えて手狭になったなどで、ベランダに1~2畳程度の部屋を増築する「出家(でや)」と呼ばれる形式の部屋を作っている家庭も多かったということです。

下寺住宅

1945年の大阪大空襲にも耐えた建物ですが、老朽化もあり、2006年に解体されることになりました。住人は近くの市営住宅に移ったということです。解体直前まで住んでいた住人の家賃は、月200~300円程度に据え置かれていたそうです。

下寺住宅

跡地はライフ下寺店になっています。