田辺模擬原爆の碑

田辺模擬原爆の碑

大阪市東住吉区田辺の恩楽寺。

恩楽寺

恩楽寺

ここに最近、「模擬原子爆弾投下の地」の碑が設置されました。

田辺模擬原爆の碑

「模擬原子爆弾投下の地」の碑

元々は少し北側のビル敷地にありましたが、ビル建て替え工事に伴って碑が移設されたようです。

1945年7月26日午前9時26分、この地に大型爆弾が落とされ、7人が死亡し多数の負傷者が出る被害がありました。

この爆弾は、米軍が原爆投下を想定したシミュレーションとして、原爆の威力・落下状況や戦闘機乗務員の退避行動などのデータを測るため、原爆と同等の形状・重量を持つ爆弾・通称「パンプキン爆弾」を投下した「模擬原爆」でした。

当時はそのことはわからなかったということですが、1991年に日本への模擬原爆投下状況を示す米軍資料が発見されました。資料を踏まえての研究で、田辺に落とされた大型爆弾が「模擬原爆」だったことがわかりました。模擬原爆は全国18都府県・49ヶ所に投下されたそうです。

田辺模擬原爆の爆心地は碑のある場所から100メートルほど北の、田辺小学校北西付近だとされています。

碑は2001年、犠牲者の遺族が中心となって建立したとのこと。「犠牲者のご冥福をお祈りし、戦争のない世界の実現と全人類の共存と繁栄を願い、碑を建立します」と記されています。

再び戦争の惨禍を引き起こさないこと、平和な世界を安定的に維持していくことは、後世に生きる私たちの責務でもあります。

模擬原爆の話、また田辺にも模擬原爆が落とされたことは、街の歴史として、また大阪・日本の歴史として、語り継いでいく必要があります。

  • 所在地:大阪市東住吉区田辺1-14-18(地図